ニセ本屋さん

 日常的にWebを利用しているわけだけれども、本屋へいって本を物色することが私にとって特別な娯楽であることは変わらない。本屋が何故そんなに楽しくて、ネットサーフィンとどう違うのか時々考えるのだけれどこれという答えは持っていない。
 大きな本屋の中にいてたくさんの本を目の前にしているときと、目の前のパソコンでポータルサイトのページを表示しているときは、対象に囲まれている感が全く違うので比較が難しい。じゃあ、なんとかVR技術を駆使して環境を用意して、自分の周りが全部Webサイトへのハイパーリンクとするとどうだろうか。ハイパーリンクに触れると環境はポータルサイト(というよりリンク集だな)のままで、リンク先のサイトが手元に小さく表示される、といった感じ。とりあえず、その先のリンクの件は、無視。そうすると、そのミニウインドウのクローズボタンを押すのが、本棚に戻す操作に値することになるような気がする。インターフェイス的なところはそれでバランスとったとして、そのWeb部屋、私にとって本屋のような楽しい空間になっているんだろうか。
 そんな部屋どこかの研究室なんかでとっくにありそうだけど、奈良の駅前にはないからな。