バナッ母とヒルベルト君

 数学が昔好きだった、と今となっては過去のこととして言うしかない。全然覚えていないから。ただ、時々唐突に「○○って何?」と家族に聞かれたりする事がある。もちろんいかなる場合も即答ができず、その忘却度合いに毎回落ち込む。聞かれた都度調べたとしても、次にはころっと忘れている。
 その言葉自体にヒントがある場合はまだいい。すっかり忘れてしまうのは、数学者の名前がつけられているような用語。自分が馬鹿じゃないかと思うくらい過去何回も覚えなおしているのは「バナッハ空間」と「ヒルベルト空間」の定義なのだが、いつも混同する。昨日も覚えなおした。そして今回は覚え方を変えてみた。「バナッ母」が「ヒルベルト君」を連れている絵を描いてみた。バナッ母の顔は ||   || という感じで目がノルム。ヒルベルト君は ( , ) こんな感じで顔が内積。(目が括弧でカンマが鼻)二人の下ろした前髪はどんどん間隔が短くなる点で表現。ヒルベルト君は目印にベルトを着用。
 もしこれで覚えられたら、どんどんキャラクタを増やしていくつもり。