女子大生0円ひとり旅

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 一昨日、ならまちで、女子大生全国0円一人旅の人を見た。名前の入ったたすきをし、iPhoneを握りしめ、支援者と思われる男性二人といた。「ああ、噂のあの人」と思った。奈良のような地方都市にすんでいると、ちょっとした有名人を見かけたような気分になる。
 家に帰って調べてみると、ちょうど支援希望の人の住所をうっかりRTしたとかなんとかで話題にもなっていた。アンチもかなりいるように見受けられる。私は、アンチになる気持ちも、支援する気持ちもなんとなくわかる。
 そもそも、こういうのがかろうじて成り立つのは男子中学生か若い女の子だと思う。つまり、かばう要素のある人。40代主婦が「普通の主婦0円の旅!支援お願いします!」とかやってたら、勝手にやってろと言われるだけだだろうし。なんだか若い女子がおごっておごってーって言うだけで自己解決しないっていう印象をうけるのは否めない企画だ。托鉢する僧のようなストイックさがあるわけでもなく。 また、その「インタビュー」というかつぶやきの質がもうちょっと高ければ印象も変わるのだろうけど、つぶやいている内容、ブログの内容がひどすぎる、と正直思った。
 ただ、支援する人の気持ちもわからないでもない。奈良みたいな土地に住んでいるとよく観光客にバスや道をたずねられたりするわけだけれど、すらすらと教えてあげているのは実際気分がいい。奈良に好印象を持ってほしいとも思う。彼女みたいにTwitterで支援を求めている場合、もしかして自分以外にこの近くで支援できる人がいないんじゃないかという気持にも陥りそうだ。あと、純粋に、こんな企画で全国回る女の子への関心。人見知り体質で人に物をねだれない私にとって、こんなのはどんな罰ゲームよりもきつい企画だし。
 余談だが、ふと連想した言葉は、Twitter大玉おくり。地元にきた大きな玉を次の地域までおくるゲーム。そういうのも楽しいのかもしれない。