苦悩していること

年の瀬。今年一年色々あったようななかったような。アウトプットを怠っていると一年が秒で終わってしまう。

今年は、手越くんのライブはチェックメイト大阪2回、シンフォニックコンサート春夏2回の計4回行った。NEWSのライブはNEWS EXPO大阪城ホール1回だけだったけれど、初めて1人で行った。20周年ドームは上の娘と申し込んだけど外れた。10周年も外れたし、ドームには縁がないようだ。

NEWSファン関係のTwitter(X)はここ数年見る頻度が減って、今年に入ってからはもう全く見ていない。これはここのところずっと苦悩していることなのだけれど、私はNEWSの、いわゆるファンダムと相性が悪い。昔はその熱量に乗り切れないところはあっても、自分に欠けたものを補うように、ファンのツイートをよく観察していた。キラキラしている気持ちを見るのが新鮮で、好きだった。2017年ごろからメンバーへ酷い暴言を吐いているアカウントを多く見かけるようになって、2020年6月以降はそれらが一斉にターゲットを手越くんに変えたように思う。毒塗れの唾液を吐きかけてリツイートしたり、咀嚼して吐き出し原型を留めぬ毒ツイートに変えてばら撒いたりしている、そんな感じ。それまで内部のメンバーを攻撃していた異様なアカウントだし、特定の人たちなら何とか避けることもできる。でもそれ以上に私にとって問題だったのは、普通のNEWSファンのアカウントが息をするように悪口を言うことだった。

私は昔から悪口で盛り上がる人たちが苦手だ。結束ツールとしての悪口は、内容が本当につまらないし肯定も否定もし辛くて面倒だ。悪口で高揚している人の表情は何度も見たけれど、形容し難い醜さがあるよな、と思う。でも、NEWSのファンダムでは手越くんへの悪口は許容されているようだった。許さないという気持ちの共有は内部を愛するエネルギーになるからだろうか。

最初は耐えた。でも、キーワード検索をやめ、トレンドやタグをタップするだけでも、誰かの悪感情が紛れ込んでくる。
いや、これは仕方ないのだ。みんな傷ついていて、NEWSに癒して欲しい人たちなのだ。NEWSも言っていたじゃないか。みんなの気持ちはわかります、僕たちが癒しますよ。と。
相思相愛の関係だ。素敵なことだ。

でもなあ、きっと私はそういった世界と相性が良くない。誰かを否定することで団結したくもない。湿度が高すぎると居心地が悪い。気持ちはわかると言われても、そんな私の気持ちをわかってもらうのは無理なのではないか?
向いてないなあ。つくづく向いてない。

検索よけなのか、名前の代わりに「手」の絵文字を使って悪口をツイートしているのも気持ち悪すぎる。毒ツイートを購読して悪口を供給してもらい悪感情を枯らさないようにしているのも気色悪い。私が今の手越くんのライブを見ることなく脱退後のパフォーマンスの凄さを知らないままだったとしても、この人たちと同じように許さない許さないと言ってあの金髪とか絵文字使ったりしてバカにしたりしないと思うんだよな。何が違うんだろう。私がドライすぎるんだろうか。

結局、情報を拾うのは完全に諦め、NEWS関連ツイートはトレンドすら見るのを一切やめた。きっと楽しめないから。暴力的な「おすすめ」で時々嫌なものも見てしまうので、Twitter(X)を見る頻度も減った。それでも「全てのチームNEWSに幸あれ」「チームNEWSで幸せだよ」といったタグをたまに見かけるのだけど、怖くてタップできない。そこに、いろんな私の苦手や、他者への悪感情を拾うかもしれないという恐怖があるのだった。これ以上何かに苦手意識を持ちたくない。

もともと淡白で男性に対してカワイイとかキャーという感情があまりないので、人のそれを観察して補うことができない現状だと、推しをアイドルとして愛でる能力がこのまま枯渇するのではないか心配だ。ドームへ娘と行って、そのための熱量を自分に供給しようと思っていたけど、考えが甘すぎたのかも知れない。

今の私はどういう状態だろう。
自分でもよくわからないな。