子供の頃、怖いものといえば「下條アトム」だった。
きっかけはある刑事ドラマ。
細かいことは全く覚えていないのだが、ラストシーンで、刑事に追い詰められ、今まで善人の顔をしていた下條アトムがいきなり悪人顔になり、善意のふりをしてとして子供に渡していた人形(ぬいぐるみ?)を引きちぎって、中にあった盗品を出す、というものである。
子供だったのでその下條アトムがとても怖かった。私は下條アトムをとてもよい人だと思っていたのに、その鬼のような形相が正体だったなんて。
それ以来、下條アトムの顔を思い出しては怯えていた。何年間も。今でも、彼と二人きりになるのだけは遠慮したい。
あのドラマが何だったのか知りたくてWWWで検索し、その結果、「太陽にほえろ」の「審判なき罪」(74.11.8)じゃないか、とあたりをつけているんだが。下條アトムの顔のカットの付近に露口茂がいても不自然じゃない感じがするからだ。しかし、下條アトムの顔しか覚えていないってのも不思議だ。あまりあのシーンを思い浮かべると具合が悪くなるのでこの辺で。
ちなみに下條アトム豆知識。アトムというのは本名で、「将来、姓よりも名前が先に呼ばれる時代が来るだろう、その時、最初に来るように」という理由で父親が命名した、と聞いたことがある。
あまりのことでよく覚えているのだが、じゃあなぜ「あきら」じゃだめなのか?
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