「ビックリハウス音頭」 デーボ

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A面 ビックリハウス音頭 歌:デーボ(小山ゆかり、桜井智子、駒井直美)
 作詞:なにゆえ草也/作曲編曲:大瀧詠一
B面 ある乙女の祈り 歌:高橋章子
 作詞:古田誠/作曲編曲:大瀧詠一
キングレコード 1979 600円

 私は中学生の頃、ふと見つけた「ビックリハウス」という雑誌を読むようになった。その雑誌の企画で発売されたレコードがこれである。
 私は単純だったので、読者はこういうものを買うものだと思っていた。A面の歌は、「ビックリハウス」の流行語を作る企画で作られた言葉をちりばめて、大瀧詠一により音頭調に仕上げられた意味不明なコミックソングである。歌っている人はしろうとの3人組。どういう経緯でこの人達が歌ってるかまでは思い出せない。
 歌詞カードを見ると曲が思い出せるから、何度かは聞いたのだろうと思われる。曲調が変わる部分と、ボーカルの高音の悲鳴のような音は割と好きだった。しかし歌詞のこの雑誌っぽい「過剰さ」と、オープニングが演歌だったりするあたりの感じは少し苦手だった。ちなみにB面は編集長がささやくように普通の歌を普通に歌っている。

 余談だが、このレコードのジャケットをビックリハウス編集部に返信用封筒付きで送ると、編集長のサインがもらえた。読者でレコードを持っている人は参加するものだと思っていたので、欲しいかどうかは別にして、当然送った。だから、レコードジャケットに、「○○チャン、レコード買ってくれてありがとう。アッコ姫」という文字と、送る時に折った跡が残っている。