「アイドルは歌が下手である」
私が子供のころ、親はアイドルに大変冷たかった。天地真理や浅田美代子、そして風吹ジュンが歌う時、母親は「へったくそ」と罵倒した。私も特に反論はできなかった。歌手なんだから歌は上手いほうがいい、と、やっぱり思っていた。そして、歌が上手いアイドルは、親も文句をつけないので安心だった。親とテレビを見ている時、下手な人が出てくると、その人が別に好きでなくても、私はいつもはらはらした。
そんな私が「別に上手くなくてもよいのだ」と初めて確信することができた歌が、この「エトセトラ」だ。私は大場久美子が歌うこの歌が大好きで、偶然録音したテープのこの曲を繰り返し聞いていた。好きな理由はよくわからなかった。だが、サビの部分の「エトセトラ〜」と連呼するところなどは、それまで聞いたことのない、とても新鮮なものだった。上手い下手と単純に評価できるものではなく、こういう歌唱法なのである。この歌を岩崎宏美が歌い上げたら、私は果たしてここまで好きになれただろうか?
うちの母親が何と言おうと、淡谷のり子が(万が一当時この歌を聴いたとして)何と言おうと、関係ない。大場久美子は素晴らしい。
Cozy
>サビの部分の「エトセトラ〜」と連呼するところなどは、それまで聞いたことのない、とても新鮮なものだった。
ここ、とても共感できますw
私は大場久美子さんが大好きで、シングルおよびアルバム、すべて持っていました。
当時流行ったピクチャーレコードなんていうレアなものも持っています。
それにしてもピッチを多少修正できるレコードであの状態でしたから、生歌はw
そういえば、飯島愛さん(故人)の歌声を聞いたとき、どことなく大場久美子さんに似ているなと思ったことを思い出しました。
彼女の楽曲の多くは有名なアレンジャーの萩田光雄さんが多く手がけていたので、意外と(?)佳作が多かったと思います。
「エトセトラ」も確か萩田さんだったはずです。
何年か前に、どこかのライブハウスでライブをやるという話を聞いたことがあったのですが、どうなったのでしょうね?
pg
全部持っていらっしゃったんですか。すごいですね。^^
飯島愛さんの「ナイショDeアイ!アイ!」をそういう感じで聴いてみると、なるほど、最初のイントロ部分に乗せて歌っているようなところ、大場久美子っぽいですね。大場久美子の場合、こういう語りのような歌い方が延々とできるところがすごいなと。 歌唱力についてこき下ろされてしまうことが多いですが、佳作が多いというのは同意です。そして、それは大場久美子の思いきりのよい奇跡の歌唱あってこそ^^