図鑑に載ってない虫

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 DVDで「図鑑に載ってない虫」を観た。三木聡の映画を見るのは「ウルトラシオシオハイミナール」でみた「まぬけの殻」以来だ。
 内容は検索でもしてもらうことにして、個人的には楽しい映画だった。気がついたのだが、私は三木聡にとても慣れている。そうでなければ、小ネタの連続や登場人物やストーリーにウンザリしたり、めんどくさいと思ったり、嫌悪感を持ったりしたんじゃないかと思う。
 ちょうどウルトラシオシオでも感じたような、寺山作品っぽいあの頃感もあって。大学生のころ吉祥寺のバウスシアターかジャブ50あたりでみたような、そんな安っぽーい感じもあって。しかも、三木聡の小ネタはシティーボーイズライブで慣れ親しんできたから、なんというか、私にとってまったく無理せず見れる自然な娯楽映画なのだった。頭の中に素地が作られてしまっているのだろうな。
 でも三木聡の映画をこれから何本も見たりすると、あれが良かったこれがいまいちとか、いろいろ批評する気持ちが芽生えて、楽しめたり楽しめなかったりとかああだこうだ言いたくなるのだろうけど。だから、シティボーイズライブみたいに一年に一本、前の年のを忘れているくらいの間隔を開けてDVD借りた方がいいのかもしれない。