「動かない蟻」を見て

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 シティボーイズミックス「動かない蟻」。今年は作家が変わっていて、天久聖一氏になっていた。でも、いきなり大きく変わることもなく、いつもの感じではあった。感想だけを書くなら、辺見えみりの和服姿の時の低音の演技の食い気味な感じの時、「こたつ」のいわゆる天丼の最後の方、そして原発ネタが出てきた何回か、自分が我に返っているのを感じた。
 一方、村の話は見ていて痒いところに手が届くような快楽のある面白さだったし、タカシくんの話は冗談でなく軽く感動している自分がいた。(荒川良々がはまり役過ぎ)
 この二つはおそらく誰に見せても好きだろうなと思うので、私の感想はおそらく普通だろう、と思いつつ、普通すぎてつまんないアタシ、なアンケートを書いた。
 原発ネタ、総理の話。この手の時事ネタは今年の公演で外すわけにはいかないのだろうし、今までのことからして触れないはずはないと思っていたけれど、私は自分の中でもう考えて考えて反復してきたからこそ「ああこういうふうに取り込むのか」という引きの状態になって観測してしまう状態だったような気がする。お尻の件はうっかり見てしまったオアシズ大久保さんのツイートで知っていたので、ここか、と思った程度だった。このご時世情報を全く入れないのは本当に難しい。
 後ろの方の一番端で、席が悪いのか,前のおじさんが完全に寝ていてイビキをかいていたのが最初は心理的に邪魔だったけど、勝手にそのおじさんをリピータ認定して、「3回目で最後のトークだけを聴きにきている大ファンの男性」ということにして処理した。
 あと2年と言っていたけど、そうなのかな。さびしいけどいつか終わる日は来るんだろうな。
 その日まで私は今回のように全力で見に行きます。