2ちゃんとTwitter

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 2ちゃんねるは以前、時々、人の悪意を観察するために使っていた。主な目的は、自分が何かに違和感を感じた時、それをストレートに言葉で表現しているものを探しに行くということ。場に立つのを怖いと思っているので書き込むことはない。別室で聴き耳を立てている感じで利用していて、罵声の中にもいろんな思わぬ情報を得られるメリットはあった。
 だが、震災を境にほとんど見に行くことはなくなっていた。けた外れにネガティブなものは処理しきれなくなった。情報は主にTwitterで拾った。フォローする人を選定すれば、明らかにネガティブすぎる反応ではなく、確かと思われる情報を効率的に得られるから。
 でも、注意深く選定しているはずでもその対象者に絡んでくる人をたどってしまったりすることで、人を傷つけるため罵詈雑言を浴びせる「個」を見てしまうことは多々ある。わざわざIDで拾いださない限り発言者が連続して見えてこない2ちゃんねるとはまた違った意味での怖さ。隣の部屋で音だけ聴いてどなり声が聞こえているのと違い、自分のいる空間の向こうの方で、名札を付けた人が延々大声で人に絡んでいるのが見え続けているような不安さ。そして私はわざわざその人ばっかり見ちゃうのだ。見ちゃうのだから結局自分のせい。
 ということで、最近はTwitterはサッサと見るだけにして何かにひっかったりしないようにしている。2ちゃんねるは、「ここは日本でいちばん平和なところかもしれない」と思うような、くだらない板だけ覗いている。恥ずかしいのでどことはいわない。