ビブリア古書堂の事件手帖

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この表題のシリーズの小説を手にとったのは、自分が最近の小説を殆ど読んでいないことに気がついたからだった。本屋で、売れている本の場所に平積みしてあるこの本、一応読んでみよう。読めなかったらそれはそれで、と思って内容もよく知らずに手にした。
古書の知識が絡んでいくストーリ。別にたわいもない話なのだけれど、古書に詳しくない自分を「本の読めない登場人物」に重ねながら、知識を得つつ楽に読める本だと思った。

それ以来新刊が出るたび買って読んできた。待ち遠しいというほどのものではないのだけれど、ああ、出てる、今度はどういう話だろう、という程度の関心が継続するくらいには前の本にがっかりはしていないということなんだと思う。ただ、多分読み返さないな、と思って毎回読み終わったら友人に寄贈してしまうので手元にはないのだけれど。

去年、3巻を読んだ時、移動中に集中して読んだからなのかもしれないが、それまでよりストーリーに面白さを感じた。栞子さんの母親が謎めいていて、その影が以前より色濃くなったせいだろうか?
そして、先日4巻を読んだ。扱ってたのが一冊を通して江戸川乱歩だったことや、そのお母さんに関する謎がかなり語られたこともあり、シリーズの中では一番楽しめた巻だった。読後友人に寄贈するのは相変わらずなのだが、どちらかというと今は「寄贈するのが楽しくてさっさと読もうとする」というところかもしれない。DISCASのレンタルDVDを優先して見ようとするように、ちょうどいい感じに自分に締切を与えることができるのがいい。

ところで、そういえばドラマ。今期、この小説がドラマ化されたので、録画して、どのストーリーを扱ってるのか、どういうふうにドラマ化しているのかチェックしている。原作の栞子さんのイメージとは違う剛力さんがキャスティングされていることに原作ファンからの反発などはあるようだが、私はそこまで強い思い入れがないせいか、何話かチェックしているうちに慣れたようだ。というのも、4巻を読んだのはドラマを数回見たあとだったのだが、ドラマの映像に引っ張られるというか、無理やり巨乳と長い黒髪を持つ剛力さんをイメージして読もうとするのに自分でも驚いてしまった。高橋克実の役など、そのまま彼の声でセリフが再生されたり。映像の力って怖いですね。
今日の録画はまだチェックしていないが、どうやら最新刊をドラマ化しているようなので、どういう映像になっているのか楽しみだ。

数日前に、はらちゃんを見ている、という話を書いたけど、こっちはドラマを楽しんでいるというより、映像化をチェックしている、という状態。このドラマを原作知らないでみたら、自分は楽しめたのかどうかは不明だ。きっと、原作同様、最初は古書に関する興味だけで見て、お母さんが出てくるあたりから面白いと思うようになるのかな。