「手越くんへの手紙」への補足

ネットを見ることのない小学6年生の下の子は、おそらく純粋培養された手越担なのだと思う。上の子は二十歳過ぎててもう物事がわかっているし、免疫もある。

昨日、「報道は本当なのかな、別人なんじゃないかな、手越はふざけてるようでまじめだし」と下の子が言い出して、胸のあたりが締め付けられるような気持ちになった。
どうしようかな、と思ったけれど、言えることだけは言った。

「報道は全部本当ではないとは思うけれど、事務所から、しちゃダメだよ、って言われてることをしたことは本人も認めているよ。お仕事を自粛することを事務所が決めたんだから、それは本当だよ」

このやりとりを聞いていた上の子が言う。
「てごしはバカなんだよ。ネジが一本外れてるんだよ」

今回事務所の手越くんの処分に関する発表はかなりの長文だったけれど、結局「今日に至るまで本人に理解させることができず」しか印象に残らない。この文に、一般の人は非常識さを感じ怒りを覚えるのかもしれない。

私は、正直なところ、上の子が2回目の報道の時に泣きながら言っていたように、手越くんが過度な自粛に否定的で、自分は間違っていないと思って外出しているように感じていた。彼が交友関係としてよく名前を出す堀江氏をどうしても思い出してしまう。周りに流されやすい人に対して心配するのはその弱さなわけだけれど、今回はかえって手越くんの持ち味である「強さ」と「正直さ」と「ポジティブさ」を怖いと思う。奴らの思う壺、何なんすか、見つめ直すって。今まで逞しく思えていたその言葉の数々が、不安を煽ってくる。

あくまで自粛要請である。開いているお店はその店の事情があって開けている。そこへ行ったこと、それ自体を犯罪でも犯したかのように叩くネットの論調は全く理解できない。ただ、うちの下の子のように、手越くんを大好きなピュアな子というのはたくさんいる。事務所が彼の意に沿わない理不尽なことを言っているのではなくて、自分の過去の仕事の成果で築いたポジションが求めてくることなのだと思う。彼がもしステイホームに賛同していないのであれば、影響力も考えて、彼を仕事から離れさせる処分を下されるのは残念だが仕方がないことではないかと思う。

私にとって手越くんは、チャンカパーナイベントで丁寧に目を合わせて礼儀正しく挨拶をしてくれた好青年であり、「愛なんて」という曲でNEWSに興味を持たせてくれた人であり、声質の組み合わせという面白さに気づく上で大きな役割を果たしてくれた、いわば、変な先入観を取っ払ってくれた恩人だ。そして、私の一番大事な娘たち2人を、今までずっと幸せにしてくれた人でもある。4人になったNEWSから見てきて、手越くんの真っ直ぐさとブレなさがどんなに心強いものだったか。

だから、増田くんがコメントしていた「悔しい」と言う言葉がしっくりくる。

手越くんがこんなに大好きなのにね。それだけではどうにもならないのかな。悔しいね。