手越くん退所後雑記

一昨日、上の子が手越くんのインスタのとある画像と、
「なんでこの顔面でこんなダサくなるん????」
「使い方間違え過ぎちゃう?????」とメッセージを送ってきた。
私は「だから、センスないんだってば...」という返信と、増田くんの舞台に外れた件を連絡し、秋のイベントは当たるかな、と送ると、「オンラインで5秒ずつ話せるのがいいな」とか返ってきた。

私が、娘にチャンカパーナの時の手越くんは24歳だったことを教えると、今21歳の娘は
「やべー」「さんこうえ」「やべー」とバタバタ返事を送ってきた。

振り返ると、あの時、そんな若い4人が再始動したんだよな。
そして、今、彼らはもう30代なのだ。

手越くんが退所した日の子供たちのことは辛すぎて書かないけれど、私自身、彼の脱退に心がちぎれそうになった。祈りは届かなかった。もう見れないんだなあと、ファンクラブの過去のメッセージ動画を再生すると、さっきまで泣いていた下の子は4人の楽しい動画にケラケラ笑っていた。私は4人が戯れているような動画を見ながら、この4人がいた時間が奇跡だったのかもしれないな、という気持ちになっていた。

手越くんの会見は私は半分も見ていないのだが、涙を流しながら最後まで見ていた上の子がすっきりした顔で、てごし変わってなかった、と満足したように言っていたので、私自身はもう見なくていいかな、と思っている。ツイッターなどを眺めると、ファンの中でも幻滅したり、好きな手越くんそのままだと思ったりと反応は様々だった。あそこにいたのは無修正の手越くんで、事務所の厳しい品質チェックで補正されたアイドルの手越くんではないから、受け入れられるかどうかは今まで彼をどう捉えていたか次第なのだろう。

普段無関心な夫が、「加藤が執筆に専念するから辞めるって言ったらどうなの」と思いも寄らなかったことを聞いてきた時、私は「応援するよ」と即答していた。加藤くんがそう決断するなら相当なことで、いくら寂しくても私は支持できると思った。それは多分NEWSが好きな気持ちと並行して加藤くんのパーソナリティを尊重しているからだ。

そう思うと、意識していなかったけれど、私は手越くんを、NEWSを構成するメンバーとしてしか捉えていなかったのかもしれない。パーソナリティに共鳴していたわけではないのだろう。手越くんの声が他の3人の歌声に重なる瞬間が好きであり、手越くんの姿に目を輝かせる自分の子供たちが好きだったのだろう。それが私には尊くてかけがえのない譲れない時間であったということだ。だから、手越くんに少しは自分を殺してでもSTORYを完結させてもらいたかった、などと、勝手なことを思ってしまうのだろう。

自分のことを思い返すと、バブル期に24歳で入社した企業を辞めたのは30歳の時だ。その企業の環境がどれほど恵まれていたのかは後にわかったけれど、辞めたこと自体は後悔していない。適性という意味で限界を感じていたし、辞めたことで自分の仕事に対する甘えに気づくことができた。自分の至らなさを素直に認めて努力するようになった気がする。

4人の歌がもう聴けないことに時々言いようのない喪失感が襲ってくるけれど、そうして自分の当時の悩みや決意を思い出し、引きちぎれそうな気持ちを宥めようとしている。


アイドルというフィクションの世界にとどまった3人は、本音を無修正で吐露することは今後もないのかもしれない。大人として、アイドルという職業を選びつづけてくれている3人には感謝しかない。

彼らにもし一つ我儘が言えるならば、そのフィクションの世界で、この一葉欠けた「STORY」を幸せに完結させてもらえないだろうか。予期しない別れや、自分たちの力だけではどうにもならないことは必ずあるけれど、乗り越えられないことではないということを、絶望の淵にいるかもしれないファンに見せてくれないだろうか。

もし3人のSTORYライブが開催されるなら、4の時代を否定せず、4が3に変化する、辛いけどそれが4人全員の幸せであった、というエンディングがいい。フィクションの世界は現実とは無関係で良いのだから。過去築いた4人の時代も、そしてこれからの3人の時代もファンがもう一度改めて愛せるような、そんな幸せな夢がみたい。
でも、3人ならあの素晴らしいハッピーライブのように、予想していた遥か上を見せてくれるような気もしているのだが。


ところで、私自身はこんな辞め方をした手越くんに不思議なくらい負の感情がない。4人になった最初から見ているからだろうか。若い4人には手越くんの強さが必要だったし、4人のNEWSがどこか予測不能でスリリングだったのも、手越くんの存在と、ギリギリで止めていた3人の役割が大きかったと思っている。

ただ今の手越くんにはどうもハラハラすることもあって、目が離せず、今は過去最高に手越くんや手越担を観察しているといっても過言ではない。でも、先日会見を涙を流して見ていた上の子は、「SNSの使い方も動画の編集もダサすぎる。心穏やかに見てられない」「おじさん」と気持ちが離れかかっていて、少し寂しい。

SNSネイティブで目が肥えている世代に受けるのって、本当に難しいね。